開催挨拶
朝晩はめっきり寒くなり、信州諏訪地方もいよいよ冬を迎えようとしています。
次代を担う青少年の皆さんの健全なるご成長を願う「日限地蔵尊学生書道展」も、おかげさまで第32回目の開催となりました。
本書道展は、当山長老の発願により、書道に励む子どもさんたちの健やかなるご成長を祈念するとともに、青少年を守り育てる社会の心の豊かさを願って続けてきたものであります。
この主旨にご賛同をいただき、岡谷市・諏訪市・下諏訪町をはじめ、教育や福祉、更生保護などに関わる諸団体、さらには報道各社など、多くの団体の皆様に、力強いご後援をいただいております。
今年は新型コロナウイルス拡大防止のため、規模を縮小し、作品展示と表彰式を見合わせることになりましたが、昨年を上回る1049点の作品が県内外より寄せられました。
これもひとえに、日頃から書道に打ち込んでいる学生の皆さん、熱心にご指導をなさっておられる先生方、そしてご後援の諸団体はじめ、多くの皆様の熱意あふれるご支援によるものと、深く感謝申し上げます。
11月3日に厳正なる審査が行われまして、特別賞・特選・金賞・銀賞・銅賞の各賞が決定いたしました。
例年であれば、全作品を展示するとともに、特別賞および各賞代表の皆さんをお招きし、表彰式を執り行うのですが、今回はそれが叶いません。残念ではありますが、この機会により多くの皆様に、素晴らしい作品をご覧いただきますよう、特別賞30点に限り、webでの展示とさせていただきます。
コロナ禍にあっても、日々に書道に励んでおられる皆さんのご努力に深く敬意を表します。そしてそれぞれの受賞、誠におめでとうございました。これからも書道の稽古に励まれるとともに、先人から受け継がれた文化に親しみ、心身ともにお健やかにご活躍されますよう祈念いたしております。
今後この書道展も、寺院の果たすべき社会活動の一環として、青少年の健全育成と、筆文化の継承発展を願い、より充実した書道展となるよう継続してまいりたいと思っております。関係各位の皆様には、一層のご支援とご指導をお願い申し上げます。合掌
日限地蔵尊・平福寺 住職 小林崇仁
審査所感
新型コロナウイルス感染拡大により社会生活にさまざまな困難が生じる中、作品制作に情熱を傾けて出品された皆さんの努力に敬意を表します。
出品数は1049点、質・量ともに例年を上回る充実した書展となりましたこと、感謝申し上げます。一人一人の、文字を美しく書くことへの真剣な姿勢が伝わる力作揃いとなりました。厳正な審査の結果、入賞・入選された皆さん、誠におめでとうございました。
日本の伝統文化にあらためて注目が集まっていますが、書を学ぶ皆さんが書道文化、文字文化にも一層興味を深める機会になることを願っております。青少年の豊かな情操の成長を願い、本展も一所懸命尽力してまいりたいと思います。
本年度ご応募頂きました皆さん、ご指導の先生方、関係する全ての皆様方に心より感謝申し上げるとともに、今後も一層のご教導をお願い申し上げます。
日限地蔵尊書道会 会長 吉澤大淳
審査結果
応募総数:1049点
【特別賞】30名 【特選】35名
【金賞】312名 【銀賞】367名 【銅賞】305名